ドナルド・トランプ米大統領は4日、ガザ地区に住む200万人近くのパレスチナ人は近隣諸国に移住すべきだと改めて呼びかけた。また同地区に関しては米国が長期にわたり管理していくとも述べ、数十年にわたる米政府の方針から大きく転換し、パレスチナ国家に関する構想を事実上覆した。トランプ氏はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と共にホワイトハウスで開いた会見で、「米国がガザ地区を引き継ぐ」と発言。「長期的な所有を想定しており、中東のこの地域、そして中東全体に大きな安定をもたらすと考えている」と述べた。米政権高官は4日、ガザの大規模な開発プロジェクトには10年から15年かかると述べていたが、トランプ氏の今回の案が実現すれば、米政府はこれに深く関与することになる。同氏は一方で、パレスチナ人に自発的に土地を明け渡すよう説得する方法や、イスラエルが最終的に同地域の主権を行使するかどうかには言及しなかった。
トランプ氏「米国がガザ地区を所有する」 政府方針を大幅に転換
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