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ビジネスシーンでよく使う日本語表現を英語で言おうとして、うまく意図が伝わらなかったことはありませんか? 日本人がやりがちな“不適切訳”を紹介するとともに、ぜひ覚えておきたいスマートな表現を解説します。(90株式会社Co-CEO 高田勝太)

「ご確認いただけますか?」
英語で何と言う?

 ビジネスシーンでよく使われる「ご確認いただけますでしょうか?」という表現。メールや会話で頻繁に登場するこのフレーズですが、英訳の仕方によっては意図が正確に伝わらないことがあります。

 私のスクールでも生徒さんに擬似メールを書いてもらうことがあるのですが、その際に「あー、これやっちゃいますよね!」と痛いほど共感する“不適切訳”をよく見かけます。

 本連載では、よくあるビジネスシーンを例に、日本人がつい使いがちな「伝わりづらい不適切訳」と、実際に使いたい、伝わりやすいフレーズを紹介していきたいと思います。

 例えば、ビジネスの場面では、「ご確認をお願いします」「ご確認ただけますでしょうか?」といった表現をよく使います。これを英語で表現するとどうなるでしょうか?

ネイティブに伝わりづらい
「ご確認お願いします」に要注意!

× やりがちな不適切訳:Could you confirm?

「確認する」という日本語に引っ張られて…なのか、「confirm」を使おうとする方は少なくありません。

 実は英語ネイティブにとっては情報が曖昧になりがちです。確かに「confirm」には「確認する」という意味がありますが、「(事実や状況を)確認して確定する」というニュアンスが強いため、単体で使うと「何を確認するのか?」が明確に伝わらないことがあるのです。そもそも「confirm」は他動詞なので、目的語がないというのは文法的にも誤りです。