メールで「～という形になります」と書く人が知らない事実

人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう！（クイズ制作／石原壮一郎）

クイズ

　取引き先と契約を進めるにあたって、先方に書類を用意してもらう必要がある。顧客に手間をかけさせることになるので、丁寧な言い方で依頼したい。

　もう少しで「○○をご用意していただく形になります」とメールに書きそうになったが、絵に描いたようなダメな言い方で、こっそり笑われそうだ。どう言い換えるか？

正解は……

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B

△　（A）「○○をご用意ください」
◎　（B）「○○のご用意をお願いします」
×　（C）「○○のほうをご用意していただくわけにはいかないでしょうか」

解説

「正方形の下の辺だけを長く伸ばすと、台形という形になります」などと図形の説明をする場面以外で、「～という形になります」という言い回しを使うのはタブー。「さんざんダメって言われているのに、こいつ使ってるよ」と、こっそり笑われるでしょう。

　丁寧に響きそうだったり、決定事項のように伝えることで自分の意志ではない雰囲気を醸し出せそうだったりといった理由で、いつの間にか広く使われるようになりました。Aのシンプルな言い方でも大丈夫ですが、相手への敬意を示しているBだとさらに完璧です。

　Cにある「～のほう」は「～という形に」と同様、使うとみっともない「バイト敬語」のひとつ。そもそも言い方がまどろっこしくて、相手をイラっとさせそうです。