米アラスカ州のマイク・ダンリービー知事(63)は3月、自宅のテレビでドナルド・トランプ大統領の議会演説を見守っていた。そこで耳にしたのは、国内有数の野心的なエネルギー計画が直ちに盛り上がりそうな言葉だった。ダンリービー氏はアジア歴訪に繰り出した。トランプ氏はアラスカの「巨大な天然ガスパイプライン」について、「本当に素晴らしいものになる」と持ち上げた。さらに、認可はすでに下りて準備は整っており、「日本、韓国、その他の国々」が主要な投資パートナーになりたがっていると述べた。ダンリービー氏は今や、トランプ氏の宣言を実現する役割を担う。託されたのは、米国でも特にカネのかかるエネルギー計画だ。アラスカ州の北端から天然ガスをパイプラインで運び、液化して輸出するには440億ドル(約6兆6100億円)の投資が必要となる。だが完成すれば、米国のアジア向け輸出が大きく伸びる。
トランプ氏のエネルギー構想、アジアに売り込む州知事
米アラスカ州知事、440億ドルの天然ガスプロジェクトを日本など同盟国に売り込む
有料会員限定
あなたにおすすめ