25年 給料ランキング#20Photo:PIXTA, Masataka Tsuchimoto

商品が消費者に身近で、広告宣伝費を多く投じることもあって、各社の知名度が高い大衆薬業界。特集『25年 給料ランキング』の本稿では、大手・中堅の大衆薬メーカー21社を対象に、直近の平均年間給与を基にした給料序列を明らかにする。大手の興和、小林製薬、久光製薬は何位だったか?(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

「メンソレータム」のロート製薬5位
「ヘパリーゼ」のゼリア新薬工業11位

 風邪薬、湿布薬、栄養ドリンク……。

 医師の処方箋なしにドラッグストアなどで買える大衆薬(OTC医薬品)は、消費者にとって身近な商品だ。メーカーが多額の広告宣伝費を投入することもあって、特に人気商品は企業名と切り離して消費者に覚えられていることが多い。

 この業界の多くの企業は兼業であり、医療用医薬品、食品・飲料、化粧品、日用品などが本業であることが多い。また非上場企業が多く、大手では、栄養ドリンク「リポビタンD」の大正製薬、同「アリナミンV」のアリナミン製薬(旧武田薬品工業の大衆薬子会社、武田コンシューマーヘルスケア)、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」の第一三共ヘルスケア(親会社の第一三共は上場)、栄養ドリンク「ユンケル黄帝」の佐藤製薬、アレルギー性用鼻炎薬「アレジオン」のエスエス製薬などが非上場である。

 ダイヤモンド編集部は専業・兼業、上場・非上場にかかわらず、日本OTC医薬品協会加盟企業(過去に加盟していた企業含む)のうち直近1年間に通期の有価証券報告書を開示した21社を対象に、平均年間給与を基にしたランキングを作成した。

 一部を紹介すると、5位に外皮薬「メンソレータムAD」でおなじみのロート製薬が平均年間給与826万円で登場。11位に栄養ドリンク「ヘパリーゼドリンクⅡ」で知られるゼリア新薬工業が同751万円で入った。

 大衆薬メーカー大手の一角に数えられる、興和、小林製薬、久光製薬は何位に入ったか。そしてトップ3は?