投資家は自動車の後部座席にいる子どものように問いかけている。「もう着いた?」と。米株式市場で史上まれに見る急落が起き、7日はS&P500種指数が一時、2月の日中高値から20%超下落し、弱気相場入りする場面があった。果たして今は買い時なのか。愚問に聞こえるかもしれない。ドナルド・トランプ大統領が発動した関税は、米経済に打撃を与え、世界的な景気後退を引き起こすことが懸念される。恐らくもっと悪いのは、関税対象に無人島が含まれ、算出方法の不備で実際は「相互的」でない関税があるなど実施する際に無能さを露呈し、米国の政策立案への信頼を傷つけたことだ。恐怖がまん延する中で、株式を買おうとする者はいない。
米株、どこまで下げれば買い時なのか
株価急落のリスクを踏まえた上で、勇気ある投資家は市場に戻り始めてもよい
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