ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は20日午後、前日に宣言したいわゆる「イースター(復活祭)停戦」の延長は行わないと発表した。ただ、ウクライナ軍兵士らや政府当局者らは、ロシア側が停戦を宣言する中でも攻撃の中断はなかったとして、この発表は意味がないものだとしている。ドナルド・トランプ米大統領は18日には、恒久的な停戦に向けた取り組みから撤退することを示唆。ウクライナ政府当局者やアナリストらは、プーチン氏の停戦はトランプ氏を主に念頭に置いたものだったとみている。プーチン氏が最高司令官に対し、モスクワ時間の19日午後6時から20日の深夜までの30時間にわたる停戦を命じた後、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は停戦を30日間に延長すべきだと主張。これはトランプ政権が3月に提案し、ウクライナが同意したものの、ロシアが拒否した期間と一致している。