映画「マインクラフト/ザ・ムービー」(日本公開4月25日)の世界興行収入が公開2週目で5億5000万ドル(約787億円)を突破し、ビデオゲーム原作映画として歴代2位、2025年のハリウッド映画として最高という公式記録を打ち立てた。非公式には、これは映画界のミーム時代の到来を告げるものだ。この映画は、ビデオゲーム「マインクラフト」のプレーヤーたち、あるいは少なくともネット文化に親しんでいる人々の間で共有される内輪ネタの数々に後押しされ、ハリウッドがずっと苦戦している課題を克服した。つまり、大量のチケットを売り、若者たちを映画館に呼び込むことができたのだ。マインクラフトという仮想世界に慣れ親しんだZ世代(1990年代半ばから2010年代初頭に生まれた世代)とアルファ世代(2010年以降に生まれた世代)にとって、この映画は、現実世界で皆と一緒に「チキンジョッキー(ニワトリの上に乗った子どもゾンビ)」と叫ぶきっかけになったものとして記憶されるだろう。