トランプ米政権は連邦職員の採用・解雇に関する管理の強化に動いている。実業家のイーロン・マスク氏が政権での役割を減らす中、同氏が手掛ける政府縮小の一部をある主要機関が継続する態勢を整えている。連邦職員を一元的に管理する取り組みは、政府の人事部門である人事管理局(OPM)に集中している。ウォール・ストリート・ジャーナルが確認した通達によると、マスク氏のプロジェクトの要であるOPMは、各連邦機関が採用する職員の承認を開始した。これまで連邦機関は職員の採用を自ら決定していた。トランプ政権の発足直後、OPMの上層部はマスク氏率いる政府効率化省(DOGE)の関係者で占められた。彼らは他機関の職員に対する管理権限を弱める指示を迅速に出し始め、多くの場合、採用や解雇、業績評価がOPMの管轄下に置かれた。一部の職員の業績評価は、主に大統領の政策の遂行度合いに基づいて決められることになる。