イスラエルによる封鎖が約2カ月続いているガザ地区で、人道支援物資が枯渇しつつある。イスラエル政府内ではイスラム組織ハマスへの圧力を維持しつつ、物資供給を再開する方法が議論されている。ガザでは3月上旬以降、援助物資や商業物資の入域が認められておらず、これは今回の戦争開始以降で最も長い期間となる。封鎖は2カ月間の停戦期間や援助物資の急増の後に実施されているもので、一時は多くの支援団体や住民らが物資を備蓄できたものの、今では小麦粉や燃料、プロテインバー、テント、さらには清潔な水を入れる容器まで、あらゆるものが急速に底をつきつつある。複数回にわたって住居を失い、現在はガザ北部ベイトラヒアにある親戚の家に親族9人と身を寄せているユセフ・ラジャブさん(30)は、「備蓄したもの全てがなくなった」と説明。地域にあるコミュニティー向けのキッチンも全て閉鎖され、市場で販売されている数少ない商品も価格が高すぎると述べた。
ガザで燃料や清潔な水が枯渇、イスラエルに圧力も
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