アンソニー・ビーロボッキーさんの株式ポートフォリオがドットコム・バブル崩壊による株価急落で大打撃を受けたとき、彼は答えを探した。見つけたのは、ウォーレン・バフェット氏だった。そのため、「オマハの賢人」と呼ばれるバフェット氏が、60年にわたり経営してきた複合企業バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)を12月に退任する意向を3日明らかにしたとき、ビーロボッキーさんは胸が張り裂けそうになった。多くの個人投資家が同じような気持ちだった。「多くの人が彼を『財テクの父』のように見ている」とビーロボッキーさんは話した。バフェット氏のおかげで、株のトレーダーというより長期的なオーナーとして投資を心がけるようになったという。「バフェット氏が一線から退くことは、間違いなく大きな痛手だ」