【マンガ】彼らはなぜケーキを3等分できないのか?非行の背景にあった「大変な事実」『ケーキの切れない非行少年たち』(c)宮口幸治 鈴木マサカズ/新潮社

児童精神科医による大ヒット書籍のコミカライズ版として、くらげバンチ(新潮社)で連載されている『ケーキの切れない非行少年たち』(原作/宮口幸治、漫画/鈴木マサカズ)。今回は、第1話「三等分できない少年たち」を掲載する。

 某県の少年院で精神医療業務を勤める医師の主人公は、問題を起こした非行少年たちにある法則を発見する。それは、「ケーキを3等分する」ことができないことだった。非行や異常行動の後ろに見える知能の問題を明らかにする――。

 主人公の精神科医・六麦克彦が勤務する少年院は、「知的障害またはその疑いのある者及び、これに準じた者で処遇上の配慮を要する非行少年」が収容されている施設だ。

 六麦はいつも、少年たちとの面談で「丸いケーキを公平に3等分できるか」と質問する。しかし、2等分はできても、3等分には切れない入所者が多い。そんな姿を見て、六麦は「世間からは誤解されがちだが、彼らはずっとそんな挫折を繰り返してきた」と評する。さらに、「こういった認知機能の力に問題のある少年たちが、凶悪犯罪を行っている場合がある」と指摘する。医務室には今日も、さまざまな悩みを抱えた非行少年がやってくる。

 原作者である宮口幸治は、児童精神科医として、実際に医療少年院の勤務歴がある。その経験から書いた『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)をマンガ化した作品だ。マンガの続きは「ケーキの切れない非行少年たち」でチェック!

漫画ケーキの切れない非行少年たち 1話P1『ケーキの切れない非行少年たち』(c)宮口幸治 鈴木マサカズ/新潮社