【5年で1億】「給料に手をつけず」会社員が爆益をつかむまでのリアル
「普通の会社員だった自分でも、資産1億円を築けた」――そう語るのは、『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)の著者・kenmo氏。会社員として働きながら、株式投資で資産を増やし、気づけば「億り人」になっていた投資人生は、決して派手ではなく、むしろ“堅実で再現性がある”ことが特徴。本記事では発刊を記念して著者であるkenmo氏への特別インタビューをお届けします。一問一答形式でお届けする第1回は、「なぜ投資を始めたのか」「最初にうまくいった銘柄は何か」など、原点に迫ります。

「お金にも働いてもらいたい」――投資との出会い
Q:投資を始めたきっかけを教えてください。
A:20代後半の頃、某メーカーに勤めていた私は、真面目に働きながらも「将来のお金」に対する漠然とした不安を感じていました。当時の年収はそんなに悪くはなかったものの、お金の不安はつきまとっていました。
数年かけてボーナスを貯め、貯金は300万円ほどありました。それを銀行口座に眠らせておくだけでは物足りず、「お金にも働いてもらいたい」と考え始めたんです。
本格的なきっかけになったのは、書店で偶然手に取った当時話題となっていたベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』。資産と負債の違い、キャッシュフローの重要性などが明快に解説されていて、「これだ」と思いました。
祖父が不動産投資をしていたことも影響しています。ただ、私はローンを背負うのが怖かったので、流動性の高い株式投資を選びました。
苦いスタートから生まれた転機
Q:最初からうまくいったのでしょうか?
A:最初の2年間は、正直あまり結果が出ませんでした。ネット掲示板の情報に飛びついたり、テーマ株に手を出しては含み損を抱えたり…。振り返ると、情報の取捨選択ができていなかったと思います。
転機は2012年。ジンズホールディングス(3046)に投資したことが、大きな成功体験になりました。当時、ブルーライトカットレンズが話題になり始めていたんです。私は「これは伸びる」と直感し、300万円分の株を購入。実際に売り上げも株価も伸び、資産は750万円に増えました。
「成長ストーリー」に乗り換えた投資戦略
Q:そこからさらに資産を増やした具体的なエピソードはありますか?
A:ジンズの後は、PRや広告支援を行う「ベクトル(6058)」に注目しました。新興企業ながら収益性が高く、伸びしろがあると判断。ここでも数百万円投資し、結果的に資産は3000万円台に。
「短期売買で稼ぐ」のではなく、「成長ストーリーに乗る」という考え方に変わっていきました。たとえば、PR TIMES(3922)、システム情報(3677)、学情(2301)といった銘柄に投資したのもこの時期です。それぞれに1000万円ずつ資金を振り分け、2017年にはついに“億”を達成しました。
忙しい会社員生活との両立法
Q:会社員と投資、両立は大変ではなかったですか?
A:はい、時間的な制約はかなりありました。だから、仕事の休憩時間や昼休みも使って株をチェックしていました。
週末には『会社四季報』を読んだり、展示会に足を運んだりと、地道な情報収集を続けました。
自分に合ったスタイルを確立することの大切さ
Q:今振り返って、最も重要だった行動は何だと思いますか?
A:「学びを止めなかったこと」と「自分の投資スタイルを確立すること」ですね。
途中で何度も「この方法でいいのかな」と悩みました。でも、自分の性格やライフスタイルに合ったやり方――例えば、兼業だからこそできる“厳選中期投資”に徹することで、無理なく資産を増やせたのだと思います。
投資家初心者のみなさんへ
Q:では「これから投資を始める人」へのメッセージをお願いします。
A:投資って、最初は「怖い」「損しそう」と感じるかもしれません。でも、それは“よく知らない”からなんです。情報を集めて、少額から始めてみる。経験を積めば、自然と見える景色が変わってきます。
そして何より、すぐに結果を求めないことも大事です。5年、10年のスパンで、じっくり育てる気持ちが大切です。私自身も、最初の1億を作るまでに5年かかりました。
でもそのプロセスは、すべて「学び」であり「自信」になりました。
※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。