大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

【理系男子の株式投資】どうすればお金を増やすことができるのか…本気で考えた「3つの選択肢」から出した答えとは?Photo: Adobe Stock

「起業」「出世」「投資」の3つの選択肢

大学時代にやっていた「せどり」は、就職してからも少し続けていましたが、1回の取引で得られる差益は数千円程度。大学生にはありがたくても、社会人としてもらう給与からすれば、とても労力に見合うものではありません。

そこで、「どうすればお金を増やすことができるのか」と真剣に考えるようになりました。

そして、収入を増やす手段として思いついたのが、「起業」「出世」「投資」という3つの手段だったのです。

「節約」ではなく「収入を増やす」ことにフォーカス

ちなみに、「節約」するという手段は、はなから選択肢に入れませんでした。

私は「いま楽しむべきことには、いましっかりとお金を使いたい」ということをモットーにしています。その年齢、そのタイミングでしか得られないことがありますから、貯金を優先するあまり、自分の人生に潤いを与えることまでがまんするのは、本末転倒だと思うのです。

趣味のライブで得た感動は一生モノであり、私にとってはお金を節約して貯金に回すよりはるかに価値があります。

ですから、「お金を増やす」というのは、必然的に「どうやって収入を増やすか」という方向に限定しました。

「起業」「出世」は向いていないと判断し、「投資」を選択

そこで「起業」「出世」は自分には向いていないと判断し、「投資」を選択したわけです。

ひと口に投資といっても株式もあれば、祖父がやっていたような不動産もあります。FX(外国為替証拠金取引)については丁半ばくちのようで、自分にはリスクが高すぎると感じて選択肢に入れませんでしたが、「どの投資手法がいいのか」としばらく迷いました。

決断のきっかけ―東日本大震災と株価暴落

そんなときに起こったのが、2011年3月11日の東日本大震災でした。株式市場では株価が下がった銘柄が数多くありましたから、「株式投資を始めるいいタイミングかも」と直感的に思ったのです。

そうして2011年、入社してから4年間のボーナスで貯めた300万円を元手に株式投資をすることにしたのです。

証券口座を開設し、初めての株取引へ

そこからちょっと間が空き、2011年夏になってからのことですが、初めて証券口座を開設。間もなく買ったのが、株価が急落していた東北電力(9506)でした。

「福島原発事故の影響で、いまが一番安いはずだ」と、門外漢ながらに考えたからです。

初めての売却益は、たったの……

ただし、よくよく調べて買ったわけではなかったので、買ったその日のうちに、少し含み益が出たところで、うれしくなって、すぐに売ってしまいました。

売却益は1300円でした。

いまにして思えば「たったの1300円」ですが、それなりの労力をかける「せどり」と同じくらいの収入ですから、

「携帯電話の画面を操作するだけでお金が儲かる、株ってなんて素晴らしいんだ!」と、かなり興奮したことを覚えています(ちなみに当時はスマホではなくガラケーでの売買でした)。

株の知識ゼロで挑むのは危険!学び直しを決意

とはいえ、うれしい驚きの一方で、株の怖さも感じました。「一瞬で儲かる」ということは、同じように一瞬で損をするリスクもあるということだからです。

「株価は簡単に上下動するし、勉強しなければ痛手をこうむってしまう。絶対に損したくない!」と強く思い、いったん株の売買を停止。

株の本を読むなどして、理論武装してから再度、株式投資に挑むことにしました。

※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。