人間の脳を巡り、重要な技術開発競争が繰り広げられている。ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)は既に、麻痺(まひ)のある人々がコンピューターを操作し、自身のニーズを伝えることを可能にしている。彼らは近い将来、筋肉を動かすことなく義肢を操作できるようになる。この技術を手掛ける企業にとって、これからの1年は極めて重要となる。BCIを恒久的に装着した人は今のところ100人に満たない。米食品医薬品局(FDA)から新たに実験使用の承認を得た企業が臨床試験目標を達成すれば、1年以内にその数は倍以上になるとみられる。米アップルは今月、これらの埋め込み装置でiPhone(アイフォーン)などの製品を操作できるようにすると発表した。
脳に埋め込むチップ、もっと身近に
ブレイン・コンピューター・インターフェースの装着者、今後12カ月で倍増へ
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