ドナルド・トランプ米大統領が打ち出した次世代ミサイル防衛構想「ゴールデンドーム」は、米国の領土に最大の脅威をもたらす兵器の保有国3カ国を怒らせている。中国とロシア、北朝鮮は、このミサイル防衛計画が危険な新たな軍拡競争を招いていると主張している。トランプ大統領は、自身の任期が終わるまでにゴールデンドームによる防御を整えたいと考えている。これは地上配備型の迎撃ミサイルを人工衛星と組み合わせ、極超音速ミサイルなどハイテク兵器の脅威から米国の領土を守るものだ。中国・北朝鮮・ロシアはいずれもこうしたミサイルの開発を進めており、さらに米国の防御システムを回避して宇宙空間で米国と戦うことを目的とした新兵器も加わる。中ロと北朝鮮の3カ国はまた、軍事面での相互支援を強化している。