5月上旬のじめじめした木曜日の夜、米ニューヨーク・マンハッタンのイーストビレッジにあるバーの赤い照明の下で、50人ほどの若い男女が酒を飲みながら、大音量の音楽に負けじと大きな声で会話を交わしていた。黒いテーブルの上には「MAKE AMERICA HOT AGAIN(米国を再びホットに)」の文字が入った白い帽子と、「レーガノミクスとレチノール(人気の美容成分)が出会う場所」と書かれたピンクのステッカーが置かれていた。スピーカーからはビレッジ・ピープルの「YMCA」やアッシャーの「DJ Got Us Fallin’ in Love」が流れていた。それはよくある光景だった。デートの相手か新しい友人を見つけたい若者たちであふれていた。だがこれは誰でも参加できる出会いイベントではない。そこにいた全員が、保守派か少なくとも保守派と付き合う気がある人だ。
保守派の出会いイベント盛況「米国を再びホットに」
都市部の若い右派向けのイベントやマッチングアプリが、価値観を共有できる相手との出会いを支援している
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