ドナルド・トランプ米大統領は29日、政権復帰後に初めて連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長と会談し、利下げしないのは間違いだと主張した。一方、パウエル氏はこれまで通り、金融政策の見通しについて議論することは控えた。FRBの声明によると、パウエル氏はFRB当局者が「慎重で客観的かつ非政治的な分析」のみに基づいて政策金利を決定すると強調した。事情に詳しい関係者によると、会談はホワイトハウスの大統領執務室で約30分間にわたり行われた。約2週間前のトランプ氏からの要請で実現したという。トランプ氏は1期目の2018年以降、金利水準への不満を繰り返し表明してきた。ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は記者会見で「FRB議長が利下げをしないのは間違いだと、大統領が指摘したのは事実だ。そのために、われわれは中国や他の国に対して経済的に不利な立場に置かれている」と述べた。また、かねて大統領は公の場で、そして非公開の場で、利下げの必要性を強く主張してきたと話した。
トランプ氏がFRB議長と会談 「利下げしないのは間違い」
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