イーロン・マスク氏は米政府の中枢で4カ月以上にわたり何万人もの政府職員の生活を混乱させ、連邦政府機関の大規模な組織を揺るがした。その取り組みが終わりを迎えようとしている。電気自動車(EV)大手テスラと宇宙企業スペースXを率いる億万長者のマスク氏はホワイトハウスを去るが、同氏の痕跡はトランプ政権に刻み込まれたまま残るだろう。同氏が率いた、行政の無駄を省く新組織「政府効率化省(DOGE)」の職員たちは、政府部門の縮小を目指すドナルド・トランプ米大統領の政策を推進するために各政府機関に配属されている。トランプ大統領は30日に大統領執務室でマスク氏と記者会見を行うと発表した。トランプ大統領は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、30日がマスク氏の(政府での)最後の日になるが、「だが、実際にはそうでもない。彼はいつもわれわれと一緒にいて、ずっと助けてくれる」と語った。政府の特別職員としてのマスク氏の任期は130日間に限定されており、5月末で切れる。ホワイトハウスのある関係者は、マスク氏が政府を去るための手続きは28日に始まったと述べ、ここ数週間はホワイトハウス西棟に常駐していなかったと付け加えた。
マスク氏のトランプ政権離脱、政策課題に影響は
短い任期中、DOGEで米政府に大きな足跡残す
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