ドナルド・トランプ米大統領は、米航空宇宙局(NASA)の次期長官に富豪のジャレッド・アイザックマン氏(42)を指名する人事案を取り下げた。同案の是非を問う上院での投票を目前に控える中での判断となった。ホワイトハウスの報道官は5月31日、大統領が近く新たな候補者を指名する予定だと述べた。「次期NASA長官はトランプ大統領の米国第一政策と完全に足並みをそろえていることが不可欠だ」アイザックマン氏とその広報担当者からはコメントを得られなかった。決済処理会社シフト4・ペイメンツの創業者で最高経営責任者(CEO)のアイザックマン氏は、イーロン・マスク氏率いる米宇宙開発企業スペースXを通じて2度の民間宇宙飛行を行い、その名が広く知られるようになった。昨年9月には、政府機関以外の宇宙飛行士として初の船外活動を行った。