ドナルド・トランプ米大統領はウクライナに対し、地上配備型長距離防空システム「パトリオット」を追加で供与することを検討している。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。トランプ氏はここ数日、ロシアからの攻撃に対するウクライナの防衛力を強化する意向を示していた。トランプ氏は8日にロシアのウラジーミル・プーチン大統領を批判。「プーチン氏からは、たくさんのたわごとを聞かされている」と述べていた。だが米政府は、戦闘停止を求めたトランプ氏の要請をプーチン氏が拒否したことを受けてウクライナに追加で供与する兵器に関し、その詳細を明らかにしていない。米政府が追加でパトリオットを供与することは、ホワイトハウスにとって大きな判断となる。主要兵器システムでは、バイデン前政権で承認済みだったものを除くと、トランプ氏が新たにウクライナ向けに供与承認すれば、今回が初めてとなる。