米食品大手クラフト・ハインツが分社化の準備を進めている。同社は10年前、ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイと、ブラジルのプライベートエクイティ(PE)投資会社3Gキャピタルが立役者となり、業界大手のクラフトとハインツの合併で誕生した。事情に詳しい複数の関係者によると、同社は多くの「クラフト」ブランドを含む食品事業の大部分を新会社としてスピンオフ(分離・独立)することを検討中。新会社の時価総額は最大200億ドル(約2兆9500億円)に上る可能性がある。残るもう1社は「ハインツ」ブランドのケチャップや「グレープポン」ブランドのマスタードなど、ソースやスプレッドを手掛ける予定だ。