欧州連合(EU)は米トランプ政権との貿易交渉で、EUの大半の輸出品に米国が課す関税を15%にする大枠合意を目指している。複数の関係者が明らかにした。それによると、EU当局者は合意に向けて条件を協議しており、米国側は15%という水準で同意しているようだ。どのような内容の合意でも、ドナルド・トランプ米大統領の承認が必要になる。15%の基本関税は、日本が今週発表した米国との貿易合意の関税率と同じ。日本は米国に輸出する車両の関税も15%とすることで合意した。米国とEUの協議に詳しい関係者の話では、EUも15%の自動車関税を確保できる可能性がある。現行の自動車関税は25%で、交渉ではこの点が主な争点になっている。