米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は投資家の間で大きな信頼と尊敬を築き上げた。そのため同氏の率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの特異性について投資家は黙って見過ごす傾向があった。後継に指名されたグレッグ・アベル氏が、最高経営責任者(CEO)への就任後に同じ敬意を込めた扱いを受けられるかどうかは未知数だ。バークシャーの長期保有銘柄である米食品大手クラフト・ハインツは、低調なリターンの年が続いた上、分社化を計画しており、早期の試金石になるかもしれない。バークシャーは3月31日の貸借対照表で、クラフト・ハインツの27%の株式持ち分を135億ドルと評価した。これはその時点の株価に基づく市場価値を37%上回っていた。それ以降、同持ち分の市場価値は99億ドルから94億ドルに下がっており、2023年初めからバークシャーの簿価を下回る状態が続いている。
バフェット氏後継者、投資家の「特別扱い」は続くか
「オマハの賢人」なら難なく受け入れられた判断も、他人なら簡単にいかないかもしれない
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