欧州諸国とウクライナは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ戦争の停戦案を示したことを受け、対案を提示した。事情に詳しい欧州の当局者らによると、この対案は、ドナルド・トランプ米大統領とプーチン氏の今後の協議が進展するための枠組みとして機能する必要があるという。ロシア案は、ウクライナが東部ドネツク地域から軍を撤退させることに同意すれば停戦に応じるというものだが、欧州案はこれを拒否した。欧州案は、9日に英国で開かれた米高官らとの会合で示された。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は9日夜の演説で、会合は建設的だったとし、「われわれの主張は聞き入れられている。危険性も考慮されている」と述べた。「米国に戦争を終結させる決意と能力があることが重要で、われわれはトランプ大統領の、殺りくを止めようとする取り組みを歓迎する」