韓国の現代自動車グループが稼働させた最新鋭の自動車工場では、ロボットが驚くほど多様な仕事をこなしている。材料を運び、ドアを取りつけ、溶接作業のほぼ全てを行う。カメラを鼻に仕込んだ犬型ロボットは、床を跳ね回るようにして、製造工程の途中にある電気自動車(EV)「アイオニック」を検査している。 米ジョージア州サバナ近郊に昨年開設されたこの工場では、床を滑らかに動く数百台の無人運搬車のほかに、750台のロボットが稼働している。約1450人の従業員がロボットと一緒に働いており、人間とロボットの比率はおよそ2対1。米自動車業界の平均である7対1よりロボットがはるかに多い。