人工妊娠中絶を扱う医師や医療機関を標的とする米国の中絶反対派が、意外な助っ人を見いだした。中絶した女性の夫や恋人、元パートナーといった男性たちだ。彼らは最近、自分のパートナーや元パートナーが受けた中絶手術を巡って複数の訴訟を起こしている。この戦略は、郵送で届く中絶薬や他州に行って手術を受ける動きを規制しようとする中絶反対派の弁護士が、困難な闘いを有利に進めようとする取り組みの一環だ。一方でこれはリスクを伴う。親密なパートナーが妊娠を終了させることで男性側が被害を受けたという、不和の原因になる主張を前面に押し出し、機能不全に陥った関係を露呈させる恐れがある。「(中絶反対派は)中絶へのアクセスを阻止するため、元パートナーに恨みを持っているかもしれない人々をスカウトしている。それは好ましい原告ではない」。リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利)センターの弁護士マーク・ホーレン氏はこう述べた。同氏はある男性が元妻の行った中絶を巡り、複数の人物を訴えたケースで、テキサス州の中絶の権利活動家の代理人を務めた。ホーレン氏によると、これらの訴訟は「ばかげた理屈」に基づいているという。
元妻の中絶で「被害」、訴訟を起こす男性たち
米国の中絶反対派が女性パートナーの中絶によって被害を受けたという男性をスカウトし、訴訟を起こすよう促している
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