欧州連合(EU)は、イスラエルとの貿易協定を一部停止することを提案する計画だ。パレスチナ自治区ガザの問題を巡り、EUにより踏み込んだ措置を求める圧力が高まっている。EUの執行機関である欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は、ガザ危機について、「過激派の閣僚や暴力的な入植者に対する制裁を提案するとともに、貿易関連の協定の一部停止を提案する」と述べた。また、EUは10月に「パレスチナ・ドナー・グループ」を設立し、ガザ復興に特化した基金を創設すると表明。「ガザで起きている出来事は世界の良心を揺るがしている」と語った。フォンデアライエン氏の発言に対し、イスラエルのギデオン・サール外相は「欧州委員長による(10日)朝の発言は遺憾だ。その一部はハマスとその同盟勢力の虚偽のプロパガンダの影響を受けている。欧州はハマスと中東の過激な枢軸を強化するような誤ったメッセージをまたも発した」と述べた。