イスラエルは16日未明、パレスチナ自治区ガザの最大都市であるガザ市への地上攻撃を開始した。事情に詳しい関係筋が明らかにした。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、外交ではなく軍事力でイスラム組織ハマスとの戦争を終結させようとしている。攻撃は、ガザ地区で最も人口の密集した地域への激しい砲撃で始まった。この地域には、数十万人が避難しているとみられている。ネタニヤフ首相はガザ市をハマスにとって「最後の重要な拠点」と呼び、これを制圧すれば決定的な打撃を与えられると主張している。部隊の規模は明らかではなく、アナリストらはこれが地上作戦の初期段階に過ぎないと指摘している。イスラエル軍予備役中佐で安全保障系シンクタンク「イスラエル防衛安全保障フォーラム」のヤロン・ブスキラ最高経営責任者(CEO)は「これは第一段階に過ぎない」とし、「空爆と砲撃、一部地上部隊の投入だが、今後数日でさらに増強されるだろう」と述べた。