今月初旬に米南部ジョージア州の現代自動車の工場建設現場で韓国人300人余りが移民当局に拘束された件で、韓国政府は人権侵害疑惑を巡る調査を進めている。韓国は貿易合意の一環として約5000億ドル(約73兆5000億円)の対米投資とエネルギー購入を約束しているにもかかわらず、韓国政府は強制捜査について事前通知を受けていなかった。これに対し、韓国国内では反発が広がっている。拘束された韓国人作業員は手錠をかけられたほか、ベッドがカビだらけ、通訳不在、70人収容の仮拘置所への収容など、さまざまな虐待行為があったと訴えている。ある労働者は、取り調べの際に黙秘権といった権利を説明するよう法執行当局者に義務づける「ミランダ権利」が守られなかったと、地元メディアに語った。