トランプ米政権は、300件を超えるエネルギー省によるプロジェクトへの助成金支給を取り消した。取り消し対象は、民主党寄りの州のプロジェクトが大半を占めている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が入手したリストによると、対象となるクリーンエネルギープロジェクトにはカリフォルニア州の送電網100マイル(約160キロ)のアップグレードに向けた6億ドルや、同州および太平洋岸北西部の水素ハブへの助成金、それぞれ10億ドル超が含まれている。このほか、水素、蓄電池、送電網の改良、電気自動車(EV)といった幅広い技術に加え、ニューメキシコ州のナバホ族居留地にあるフォー・コーナーズ発電所での炭素回収プロジェクトを検討する400万ドルの設計・エンジニアリング研究も対象となっている。