マグダレナ・カリーさん(38)は、ミシュランの星付きレストランで飲み物のメニューを見ながら、3人の友人とシェアする175ドル(約2万6000円)のステーキにどれがよく合うだろうかと考えていた。給仕係は口当たりが良く、コクがあるものを薦めた。それは米東海岸産のスティルウオーター(炭酸が入っていない水)のボトル(11ドル)だった。大半の人々が料理を目当てに高級レストランを訪れるのとは違い、カリーさんが今夏ロサンゼルスの人気スポット「グウェン」に出掛けたのは、同店の水メニューをチェックするのが目的だった。彼女は「ファインウオーター」という一部の人にしか理解できない世界に関心を持つ、少数ながら増えつつある人々の1人だ。
水を売り込む米高級レストラン
原産地や酸味・ミネラル分・甘みなどの特徴をメニューで詳細に説明
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