内助の功からパートナーシップの時代へ
経沢 制度をいま以上に充実させるのは難しいかもしれませんが、私は女性にエリート教育をしようと思っています。いろいろな価値観がありますが、女性も一生働く時代になりました。旦那さんに生活のすべてを頼るのではなく、いい意味で女性も自立して生きていくことが幸せだと思うんです。
新 そうですね。
経沢 若い女性社員には、20代の独身時代は思いっきり働いて、自分が成長したときに出会うパートナーや、持てる価値観によって人生の選択肢が増えるから大丈夫だと伝えています。本当に素敵な人と結婚したかったら仕事をちゃんとやろうね、と冗談で言ったりもしますね。仕事ができるようになればなるほど、それに比例して仕事場で出会う男性も素敵な人が増えます。
それに自分も頑張っていたら、旦那さんやパートナーがどんなに頑張っているのかがわかる。心から尊敬し合える、共鳴できるんですよね。だから今後は内助の功の時代からパートナーシップの時代になっていくと思います。それが新しい幸せの価値観のひとつになるかなと。
新 仕事は自分を成長させますからね。
経沢 女性は精神的に不安定になりやすい面があるので、若いころから心身ともに鍛えると良いと思います。お金でも恋愛でも、運動でもいいけれど、何でもいいので心と体を磨く方法を探してほしい。自分と上手に付き合う方法を身につけることが大事です。
自分が昔思っていた40代、50代ってもっと安定を求めるものかなと思っていましたが、スキルや経験が上がった分、チャレンジしたいことは増えます。若々しい気持ちを保っておけば、20代の人たちとも一緒に働ける。新先生はとても若々しいですが、何か秘訣はあるんですか。
新 簡単なことですよ。人生に目的と目標を持つことです。常に目標があれば、嫌でも情熱の火が燃えてきます。
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仕事においては女性も男性も関係ない。1人の人間としてそのスキルやマインドを評価されるべきだと意気投合するお2人。グローバルな経験を持つ新氏だからこそ見える日本人の習慣や企業体質について真剣に語り合いながらも、ウィットに富んだ会話に終始笑いが絶えませんでした。
この対談の後編は、7月8日(月)に更新を予定しています。
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