
新 将命
第7回
株主の優先順位は4番目
王道経営においては、株主よりも社員の幸福や顧客満足のほうが優先される。社員満足、顧客満足というプロセスの結果が、株主満足だからだ。株主満足を実現することができれば、満足した株主が現経営者に引き続き経営を委ね、結果として正の循環が生じる。こうして「黄金のループ」は完結する。

第6回
会社の目的は「利益」ではない
利益を会社の目的と考えてしまうことは大きな勘違いだ。利益を目的と考えていると、やがて短期利益至上主義に陥り、邪道経営への足を踏み入れ、倒産へと進みかねない。利益の持つ「三つの顔」が理解できれば、結果としての利益を生み出す正しい経営ができるはずだ。

第5回
本業をおろそかにした社会貢献は本末転倒
勝ち残る企業を創る鍵、「黄金のループ」の4番目のステップ「顧客・社会満足品質」について論じる。会社の永続的繁栄のためには、顧客満足、それを超えた顧客感動こそが絶対に欠かすことのできない条件である。さらに社会を満足させる、つまり企業の社会的責任について見落とされがちな本業との関係において述べる。

第4回
260年生き続ける「三方よし」の商品・サービス品質とは?
勝ち残る企業を創る鍵、「黄金のループ」によれば、「経営者」の質が高まれば優れた「社員」を育てることができ、社員の質が高まれば彼らが生み出す「商品・サービス品質」が高まる。王道の商品・サービス品質の基本的考え方は、近江商人の「三方よし」の精神に通じる。

第3回
「おつかれさま」禁止令で職場のムードを変えよ
勝ち残る企業を創る鍵は「黄金のループ」にある。黄金のループとは、(1)「経営者品質」、(2)「社員品質」、(3)「商品・サービス品質」、(4)「顧客・社会満足品質」、(5)「業績品質」、(6)「株主満足品質」であり、この6つの要素がステップを踏んで循環しているという。その起点となる「経営者」がよくなれば社員の質は必然的に高まる。

第2回
二流の経営者と一流の経営者は何が違うのか
勝ち残る企業を創る鍵は「黄金のループ」にある。黄金のループとは、(1)「経営者品質」、(2)「社員品質」、(3)「商品・サービス品質」、(4)「顧客・社会満足品質」、(5)「業績品質」、(6)「株主満足品質」であり、この6つの要素がステップを踏んで循環しているという。その起点となるのが、「経営者品質」だ。

第1回
道を外れれば名門企業、大企業といえども倒産を免れない
あまりにも頻発する名門・大企業の不祥事に、“伝説の外資トップ”が危機感を募らせている。「日本の経営者は、いまこそ王道に立ち返れ」と、40年をかけて体得し実践してきた王道経営の真髄を注ぎ込んだ最新刊『王道経営』から一部を抜粋。第1回は道を踏み外し消えていく企業がいかに多いか、そして倒産・廃業に追いこまれる邪道経営と王道経営との違いを明らかにする。

第13回
企業と人、そして社会長期投資という考え方がこれからの日本を変えていく
投資という視点から、希望ある次世代の構築を標榜するコモンズ投信の渋澤健氏。氏にとって「CSR(社会責任投資)とは、その会社のやり方ではなくあり方」だと言う。次世代にいい社会を残すために、いま企業が考えるべきこととは何か。次世代グローバルリーダーの育成に邁進する新氏と語り合う。

第12回
人をcaptureするリーダーの言葉はいつの時代も色褪せることのない偉大な道しるべ
明日の日本を変えていくネクストリーダーを迎えて回を重ねた対談もいよいよファイナル。30年という長期型の個人投資家向けファンドを扱うコモンズ投信会長・渋澤健氏をゲストに迎え、“伝説の外資トップ”新将命氏とともに「世界の中の日本」について談じる。

第11回
修羅場という実践の場でしか得られないことがある。勝ち残るマインドセットをいかに育むか
起業家やベンチャーが育たない国、日本。その日本で、ミドリムシを武器にグローバルな飛躍を目指す株式会社ユーグレナの代表取締役・出雲充氏。現状を悲観するのではなく、どんな条件が揃えば起業家やベンチャーが成功できるのかを、“伝説の外資トップ”新将命氏とともに考えていく。

第10回
トラックレコードなき起業家は門前払いの国・日本で飛躍のきっかけをどう掴むのか
59種類もの栄養素を含むミドリムシが、食料問題や環境問題を解決するポテンシャルを秘めている――。ミドリムシが地球を救うという壮大な志を抱き起業した株式会社ユーグレナの代表取締役社長・出雲充氏に、日本における起業の難しさややりがい、そして今後の可能性について語っていただいた。

第9回
プロフェッショナル同士が手を組めば医療・ヘルスケア業界だけでなく経済界も変わると信じて
医療・ヘルスケア業界全体の革新を目差し疾走する株式会社ミナケア代表取締役の山本雄士氏。氏が考える投資型医療とは?そして求められるリーダーの要素とは?企業の革新をカンパニー・ドクターという立場でサポートする新将命氏が訊く。

第8回
人々の健康を保つには医療・ヘルスケア業界をけん引するトップリーダーの存在が不可欠
医師でありながらMBAを取得し、経営理論を含めた医療・ヘルスケア業界全体のシステムマネジメント化を目指し、政策提言や講演活動を行う株式会社ミナケア代表取締役の山本雄士氏。氏が“伝説の外資トップ”に語った、医療・ヘルスケア業界の現状と課題、そして今後の展望とは?

第7回
ロールモデルになることで次世代の女性に希望を与えるそんな経営者でありたい
トレンダーズ株式会社の代表・経沢香保子氏と伝説の元外資トップ・新将命氏が、ダイバーシティマネジメントにおける女性の活用、経営者としての心構えについて語り合う。自分の子どもである会社をどうすれば長生きさせられるのか、長いビジネスマン人生に裏付けされた新氏の経営理論が冴えわたる。

第6回
経営者として考えるダイバーシティマネジメントにおける女性の新しい働き方と価値観の創出
安倍政権も成長戦略の柱のひとつとして掲げる「女性の活躍」。ビジネスの現場でもさまざまな取り組みがされているが、乗り越えるべき課題は山積みだ。今回は女性起業家のオピニオンリーダーであるトレンダーズ株式会社の経沢香保子氏をゲストに迎え、男性も女性も輝ける職場づくりについて語り合った。

第5回
理念の共有、結果を出すこと求心力のある会社をつくるために経営者がすべきこと
新将命氏の経営哲学が若き経営者の心を震わせ、そして今は共に会社をグローバルカンパニーへと成長させるために共に切磋琢磨するビジネスパートナーへ。健康コーポレーション株式会社の瀬戸健氏と新氏の対談も後半戦。会社を潰さない経営者に求められる素養とは何かを語り合っていただいた。

第4回
窮地に立った時こそ、忘れてはならないことがある経営者が理解し、実践していくべきビジネスの極意は原理原則にあり
朝礼で企業理念を唱和するという職場は数多い。ではその理念はどれほど現場に根づいているかと問われると、途端に心許なくなりはしないだろうか。「KENKOUを世界共通語にする」というビジョンを掲げる健康コーポレーションの瀬戸健社長が、新将命氏とともに理念を体現することの大切さを語る。

第3回
グローバルに活躍できる人財・企業になるために経営者、組織を率いるリーダーが身につけておくべきこと
“伝説の外資トップ”新将命氏が、次世代を担う若手経営者を迎え語り合う対談。今回は電動バイクの国内トップメーカー、テラモーターズの徳重徹代表取締役をゲストに迎え、日本にはなぜグローバルに活躍できる起業家が少ないのか、どうすればこの現状を打破できるかを考える。

第2回
“伝説の外資トップ”新将命直伝!50年以上にわたる経験から導き出された「ビジネスの原理原則」とは?(後編)
ジョンソン・エンド・ジョンソンをはじめグローバルカンパニーでトップマネジメントを歴任してきた“伝説の外資トップ”新将命氏が説く「ビジネスの原理原則」。新氏が世代を超えて多くのビジネスリーダーに支持される理由は何か? 単独インタビューの後編をお届けする。

第1回
“伝説の外資トップ”新将命直伝!50年以上にわたる経験から導き出された「ビジネスの原理原則」とは?(前編)
ジョンソン・エンド・ジョンソンをはじめとするグローバル・エクセレント・カンパニーでトップマネジメントを務めてきた新将命氏。若手経営者やビジネスリーダーから圧倒的な支持を受ける新氏が「経営の原理原則」を語る連載がスタート。初回では、これまでの氏のビジネス人生を振り返っていただく。
