大谷翔平選手のクオカード欲しさに投資
元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと9億円(2026年1月時点)! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
イラスト:鈴木勇介
投資の勝機を見極める:売買のタイミングとは
買った株は“握り続ける”ことが基本ですが、「いつ買って、いつ売るのか」について説明しましょう。
心躍る「新設優待」のチャンス
1つのパターンは株主優待が新設され、その優待がどうしても欲しいときです。
魅力的な優待が新設されると、ついついその株に投資したくなります。
世界的スターが彩る特別な特典
以前の例で言うと、人材サービス大手・ディップ(2379)の株です。
100株以上500株未満でオリジナルクオカード500円相当、500株以上でオリジナルクオカード1000円相当をもらえますが、そのクオカードは同社ブランドのアンバサダーで米メジャーリーグ・大谷翔平選手がデザインされていました。
権利確定日に向けた迅速な決断
優待族として、これを逃す手はありません。そのときは、2024年2月27日が権利付き最終日でしたから、どうしても2月中に買う必要があり、実際に400株購入しました。
【解説】非常に強力な「買いのシグナル」
株主優待の新設は、単にプレゼントがもらえるだけでなく、投資戦略として非常に強力な「買いのシグナル」になり得ます。個人投資家としてこのチャンスを最大限に活かすためのポイントを整理しましょう。
優待新設が株価を押し上げるメカニズム
魅力的な優待が新設されると、それまでその銘柄に注目していなかった層が「優待欲しさ」に買いを入れます。特に大谷翔平選手のような圧倒的なブランド力を持つ特典は、投資家心理を強く刺激し、短期間で株価を押し上げる「買い需要」を生み出しやすいのが特徴です。
●需給の引き締まり:優待目的の投資家は「権利確定日まで売らない」傾向があるため、売り圧力が減り、株価が安定しやすくなります。
権利確定後の「出口戦略」をどう描くか
ここで学びたいのは、「いつ売るのか」という出口の判断です。優待目当ての買いが集まる銘柄は、権利付き最終日を過ぎると(権利落ち)、目標を達成した投資家の売りによって株価が急落するリスクもあります。
●短期利益を狙う場合:発表直後の高揚感で買い、権利確定直前の高値で売却して「キャピタルゲイン(売却益)」を優先するのも一つの手です。
投資を「楽しむ」ことが継続のコツ
ディップの例のように、「どうしてもこの優待が欲しい!」という直感は、実は個人投資家にとって大きな武器になります。自分の好きなものや応援したい企業に投資することで、多少の株価変動にも動じない「強い握力(継続保有する力)」が養われるからです。
「優待新設」というイベントをきっかけに、企業の将来性と自分のワクワク感を照らし合わせてみることも、勝率を高める第一歩となるでしょう。
※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。








