欧州連合(EU)は、イーロン・マスク氏率いるソーシャルネットワーク、X(旧ツイッター)に対する新たな調査を開始した。Xに搭載されている生成人工知能(AI)「Grok(グロック)」で作ったわいせつな「性的ディープフェイク」画像への世論の反発を受けた動きだ。EUの執行機関である欧州委員会は26日、グロックのAIチャットボットにEUデジタルサービス法(DSA)違反の可能性があるとの懸念を表明した。デジタルコンテンツを規制するEUのDSAを巡っては、マスク氏やドナルド・トランプ米大統領が反発している。DSAはXなどの企業に対し、オンライン上の違法コンテンツからのユーザー保護の強化を義務付けている。その対象は、偽造品を販売する小売業者から、偽情報や憎悪表現(ヘイトスピーチ)を拡散するソーシャルネットワークまで多岐にわたる。違反行為が認められた場合、当該企業は全世界の年間売上高の最大6%に相当する制裁金を科される可能性がある。