❷「牛丼」でわかる! 伝わる説明vs伝わらない説明
では、この構造を使わないとどうなるのか、具体的な例で見てみましょう。例えば、あなたが訪日外国人に「日本で牛丼を食べるべきだ」と勧めたいとします。
たとえば、インバウンド(訪日外国人観光客)に向けて、いちばん伝えたい結論が「日本では、あなたは牛丼を食べるべきだ」としましょう。その「理由(根拠)」を以下のようにまとまりなく説明しても、なかなか伝わらないでしょう。
【悪い例:ピラミッド構造がない話し方】
「牛丼はおすすめですよ。だって、安いし、おいしいし。あ、でも店によって味が違うんですけどね。それにすぐ出てくるから時間がないときも便利で……あ、そういえば紅生姜も無料で……」
これでは、「結局、何が一番の魅力なの?」と相手を混乱させてしまいます。思いついたことを羅列しているだけだからです。
【良い例:ピラミッド構造を使った話し方】
これをピラミッド構造で整理すると、こうなります。
【結論】あなたは牛丼を食べるべきです。
【理由1】安いからです。(経済性)
【事実】ワンコイン(500円程度)でお腹いっぱいになります。
【理由2】早いからです。(利便性)
【事実】1分以内に提供されます。
【理由3】美味しいからです。(品質)
【事実】甘辛い醤油ダレは、日本の伝統的な味付けです。
いかがでしょうか? 結論を頂点に、「安さ」「早さ」「美味さ」という3つの柱(理由)があり、その下に具体的な金額や時間(事実)がある。これなら、相手はすんなりと納得できます。
➌受験(面接・小論文)への応用
このメソッドは、受験において強力な武器になります。例えば、大学入試の面接で「なぜ本学を志望したのですか?」と聞かれたとき。ただ「貴学の雰囲気が好きで、先輩も優しそうで、カリキュラムも良くて……」と話すだけでは、先ほどの「まとまりのない牛丼の説明」と同じです。
ピラミッド構造を使うと、こう変わります。
●理由:「貴学には独自の留学プログラムがあるからです」
●事実:「オープンキャンパスで先輩の話を聞いた際、2年次の全員留学制度によってTOEICの点数が200点上がったという具体的な成果を知りました」
このように、「結論」→「理由」→「事実」の順で構成を組み立てる練習をしてみてください。「事実(証拠)」の部分に、自分自身の実体験や具体的な数字を入れることができれば、あなたの主張は、採点官にとって「反論の余地がないほど説得力のあるもの」になるはずです。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。









