米国の牛肉市場で、高価格がニューノーマル(新たな常態)となっている。牛の供給が逼迫(ひっぱく)する一方、旺盛な需要は続いていることから、消費者向けだけでなくサプライチェーン(供給網)全体で今後数年間にわたりコストが高止まりするとみられる。供給改善に向けた取り組みは遅々として進んでいない。牧場主は規模を拡大することで、数十年ぶりとなる高収益を損なうことに消極的となっている。農務省によれば、米国の牛の飼育頭数は75年ぶりの低水準にとどまり、トランプ政権による価格抑制策もほとんど効果を発揮していない。労働省は先週、1月の牛ひき肉価格が前年同月比17%上昇したと発表。これに対し、その他の食料品全体の上昇率は同2.1%だった。