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エコノミストたちが最近不調に陥っているように感じられるなら、それは気のせいではない。今年に入ってから月次の米雇用統計の就業者数を予想する機会が3回あったが、ウォール街の予言者たちは全て間違えた。
公平を期すために付け加えると、彼らは大きな変化球に直面していた。急速に変化する労働市場において、トランプ政権の移民取り締まり強化が人口増加を抑制し、雇用創出のトレンドをいずれの月でもプラスにもマイナスにもなり得る水準まで引き下げた。今年はストライキと悪天候も労働市場に混乱をもたらした。また、技術的な変更により、公式統計が以前よりも予測しにくくなった。
「労働市場の主要数値の予測がこれほど難しかったことは、私のキャリアの中でなかったと思う」。月次経済統計を20年以上追跡してきたUBSのエコノミスト、ジョナサン・ピングル氏はこう話す。
1月には、ウォール街のコンセンサス予想が、労働省が当初発表した就業者の純増数13万人を大きく下回った。2月にはエコノミストらがさらなる堅調な増加を予想していたところ、悪天候および医療従事者による大規模なストを部分的に反映した急激な雇用減少に不意を突かれた。3月には緩やかな雇用増加を見込んでいたが、予想外の大幅増加に驚かされた。
この結果、今年これまでのところ、労働省が最初に発表した数値とエコノミスト予想との間に、月平均11万2000人という大きな開きが生じている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、毎月収集する雇用統計の予想値を、後に修正される前の労働省の速報値と比べて分析した。
ピングル氏が率いるUBSのチームは、3月の就業者数の伸びについて大半のエコノミストよりかなり精度の高い予想をした。コンセンサス予想の5万9000人に対し、UBSの予想は10万人だった。それでも実際の数値を約7万8000人下回った。







