どのように死にたいか?
100歳、直木賞作家の死生観

――佐藤さんは、人の魂は死後も残ると思いますか。

 さあ、どうでしょう。霊能者の人たちはいろいろなことを言いますけど、死んだ後のことは私にはわかりません。死んだらそれで終わりでいいんじゃないですか。

――では、こんな死に方をしたいという希望はありますか。

 死に方を自分で選ぼうなんていうのは贅沢ですよ。戦争で散った若い人たちのことを思うと、自分がこんな死に方をしたいと考えることすら申し訳ない気がします。

 もともとお金やモノには執着がないので、そっちは問題ありません。ただ、生きている間に喜怒哀楽の感情は整理しておきたいと思っています。悲しかったりつらかったりするのは嫌ですから。それにはもう少し修業が必要かもしれませんけどね。

――死ぬのは怖くはないですか。

 怖いものですか。死ぬってこの世からいなくなることでしょ。すっきりして気持ちいいじゃない。