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資産の多い富裕層に多額の相続税が課される現代、なんとか資産を守ろうと「タンス預金」に励む人は一定数いるようです。
しかし、税務署にバレるかどうか以前に、タンス預金はもはや“オワコン”であると言わざるを得ません。どうしてなのか。3つの理由を解説します。(アレース・ファミリーオフィス代表取締役 江幡吉昭)
「タンス預金で相続対策」が
ますます通用しなくなるワケ
おおよそ20年に一度のタイミングで行われる紙幣の刷新。2024年に新1万円札が登場した際、一部の小金持ちや富裕層はこう言いました。
「なんだかんだ言っても、やっぱり現金はなくならない。相続税は払いたくないし、新札でこれからもガッツリ、タンス預金に励むわ!」
日本の相続税の最高税率は55%。銀行預金や不動産は、税務署にガラス張りで捕捉されやすい資産です。
それならいっそ、現金を引き出して自宅に隠し、「見えない資産」にしてしまいたい――。
事の善悪は脇に置くとして、彼らがそうしたくなる衝動自体は、理解できなくもありません。
しかし、感情的な納得感と「タンス預金が合理的かどうか」は、完全に別問題です。
残念ながら、渋沢栄一の1万円札が次の世代へバトンタッチするであろう約20年後、せっせと貯め込んだタンス預金は、「まともに使うことすらできない時代遅れの遺物」になっている可能性が高いといえます。
昔は「現金なら安心」「手元にあれば最強」と言われましたが、これからの時代、その発想は全財産を危険にさらすイエローカードになり得ます。
今回は、税務署にバレるかどうか以前に、「タンス預金が非合理的」だといえる3つの理由について解説します。







