「毎日タスクに追われて、自分の本当にやりたい仕事に手が回らない」
「真面目にやっているのに、なぜか評価されない」

――そんな悩みを抱えるビジネスパーソンは多い。実はこれ、能力でも環境でもなく、「ある一つの誤った美徳」を信じ続けていることが原因かもしれない。新卒からITコンサルタントとして20年、年間50人近くのキャリア相談に応じてきた著者の話題書​『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』には、忙しさに溺れる人が共通して持っている“勘違い”の正体が、ハッキリと書かれている。

6か月で結果を出す仕事術Photo: Adobe Stock

「頼まれたことは断れない」は、実は危険信号

朝、出社して机に向かう。
Slack、メール、上司からの口頭依頼、隣の同僚からの「ちょっといい?」――。
気がつけば1日が終わっている。

しかも、そのどれも“頼まれたから”やっている、当たり前の仕事だ。

しかし、著者はバッサリこう書いている。

うまくいかない人ほど、次から次へと降ってくるタスクに真面目に対応し、結果としてパンクします。
「頼まれたことは断れない」
この姿勢は一見すると美徳ですが、成果という観点では不利に働くことが多いと言えます。


――『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』より

これは多くの人にとって、まさかの指摘だろう。
「真面目に全部こなす」ことが、実は半年後の評価を下げる
――そんなバカな、と思うかもしれない。

上司は、あえて“価値の低い作業”を渡してくる

著者がさらに踏み込むのは、ここからだ。

毎日の状況確認。
形式的な台帳記入。
形骸化した進捗報告――。

これらは、上司から見れば「新人を職場に慣れさせるための、価値の低い作業」にすぎないという。
問題は、本人がそれに気づかず、「言われたから」と全力投球してしまうことだ。

著者の言葉を借りれば、

「成果が出ていないと感じるなら、今の延長線でがんばるのではなく、
働き方そのものを変える勇気が必要」

――その第一歩は、「やらない仕事を決めること」、つまり“捨てる勇気”だ。

「あいまいな指示」が来たら、チャンス

そしてもう一つ、デキる人が無意識にやっていることがある。

それは、上司から「あいまいな指示」が来たときの捉え方だ。

普通の人は、「これじゃ動けない」と止まってしまう。
しかしデキる人は、こう考える。
「ラッキー、少し大きめの仕事を任されたな」――と。

なぜなら、あいまいな指示とは、裁量も含めて任されているというサインだからだ。
そう気づいたら、雑務は一旦後回しにして、その案件にリソースを集中投下する。

毎日「忙しい忙しい」と消耗しているのに評価が伸びない人は、
「真面目に全部やる」という美徳を、一度ゴミ箱に捨ててみてほしい。

「やらない仕事」を決める。
あいまいな指示を歓迎する。

たったこの2つが習慣化したとき、あなたはようやく、本当に評価される仕事に時間を使えるようになる。

(本記事は、書籍『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』を元に作成したものです)