「今日も仕事が、終わらなかった…!!」
毎日「また終わらなかった…」を繰り返して、うんざりしたり、落ち込んだりしていないだろうか。「量が多すぎて残業ばかり」「要領が悪い」「やりたいことができない」など、悩みは根深いのではないだろうか。
「その原因は3つの“隠れたムダ”です」――タスク管理オタクで、ダンドリ磨いて30年超のエキスパート・萩原雅裕さんはこう語る。今回は書籍『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』の中から、「仕事を終わらせる人のコツ」を紹介する。
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「すぐやります」と言わない
今、目の前の仕事が忙しい。
しかしそんな時に、上司に話しかけられてしまった。
そんなとき、あなたはどうしていますか?
そこで、すぐに返答して「すぐやります!!」と言うのももちろんいいでしょう。しかし、仕事を速く進めるためにはもっといい方法があります。
それは、「15秒、待ってもらう」。
これだけです。「15秒待ってもらえますか?」と言われて怒る人は、まずいません。
「ダダ漏れ」でメモを書く
では、その15秒で何をメモするのか。おすすめしているのは、頭の中をそのままダダ漏れさせるように書くことです。きれいな言葉にまとめようとしない。整理しようともしない。そのままで構いません。
たとえば、私は本当にこんなふうに書いています。
「次このページのここ、もう一回読み直そう」
これを「次のステップ:該当ページの再読」などと整えてしまうと、戻ってきた自分は、その時に考えていた感覚に再接続できません。その時の自分の言葉のままにしておくから、その時の自分にスッと戻れるのです。
「その時の自分に戻れる」とうまく中断できる
実例をひとつ紹介しましょう。先日、登壇イベントの資料作成というタスクを抱えていました。
普通の人なら「資料作成」と1行書いて、開いたら真っ白なファイルとにらめっこ……となりがちです。しかし私はそうしません。
まず、タスクは「タイトルを決める」「自己紹介スライドを差し込む」「冒頭の問いを書き出す」と細かく分けます。
そして、タスクの中に、依頼を受けた打ち合わせの最中に頭をよぎったことを延々と書き残します。
「先方はこういう参加者層と言っていた」「最後に書籍紹介を入れたいと言われた」「あの人の発言、こことつながるかも」――会話中の生の言葉そのままで、です。
数日後、資料作成に取りかかった時、私はゼロから考え直す必要がありませんでした。メモを開いた瞬間、打ち合わせ中の自分にスッと戻れたからです。
仕事を進めるコツは、「うまく中断する」こと。これに尽きます。
(本記事は『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』に編集・調整し、一部特別に書き下ろした原稿です)








