「仕事のキャパが10倍に!」「悩む時間が激減!」
そんな感想が届いているのが、木下勝寿氏のベストセラーだ。なかでもニトリの似鳥会長や食べチョク秋元代表から「ビジネスパーソンが一番読むべき一冊」と絶賛されている本がある。『時間最短化、成果最大化の法則』である。本書をもとに「若手社員の退職」についてライターの樺山美夏氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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にこやかな若手が、突然、退職届!
数年前に取材した方で、コロナ禍からリモートワークに移行した後、思いがけない出来事に遭遇したビジネスパーソンがいる。
その方は管理職で、オンライン会議でニコニコ和やかに話していた若手メンバーが、翌日突然、退職届を送りつけてきたというのだ。
画面越しでは何も異変を感じなかったため、「なぜ、退職するほど悩んでいることに気づけなかったのかと思うと、残念でなりません」と大変悔やまれていた。
オンライン会議は議題について結論が出ると即終了する。
廊下でのすれ違いや休憩室での雑談といった「ちょっといいですか」と声をかける自然な間が、リモートには存在しない。
その男性は優秀な若手を失って初めて、その事実に気づいたと話してくださった。
オンラインの新ルールとは?
以来、その管理職の男性は、オンライン会議後の数分間、「最近あったいいこと」や「悩んでいること」を聞くルールを設けたそうだ。
出社日には自分から話の続きを聞きに行き、気にかけている姿勢を示すようにしたという。
それから半年後に話を伺ったところ、あの出来事以来、辞める人はいなくなったそうだ。何も特別なことをしたわけではなく、リモートで失われた「会話の余白」を意図的につくり続けた結果だろう。
リモートで失われたのは偶然のコミュニケーションや雑談なのだ。
「社内人脈資産の法則」とは?
本書の「社内人脈資産の法則」は、このエピソードに完全に当てはまる。
たとえば、「GOOD&NEW」。
これは24時間以内に起きた「よかったこと(GOOD)」や「新しい発見(NEW)」を一人1分ずつ話して全員で共有し、拍手をする取り組みだ。
組織やチームの活性化、アイスブレイクなどを目的に、アメリカの教育学者ピーター・クライン氏によって開発された手法を現場で活用している。
「GOOD&NEW」は次のように行う。
1.Zoomで3~5人のグループに分かれる
2.誰か一人が1分間話す
3.話し終わったら話し手以外が拍手する
4.次の人が話す
5.全員が話すまで繰り返す
6.最後の人が「今日もよろしくお願いします」と言って終了
「GOOD&NEW」では、仕事以外のプライベートの話をすることが多いので、一回やってみると、同僚に対して「一人の人間」として興味が湧き、互いを仲間として認識し始める。
また、オンラインで親睦会なども行っている。
リモートワークになっても、社内にどんな人がいるかがわかれば、いざ何か起きたときに相談できる。
――『時間最短化、成果最大化の法則』より
リモートで失ったものは、仕組みを意識して取り戻すしかないのだ。







