モデル名はアベンジャー4xeハイブリッドとなる。136psの1.2L直3ターボのガソリンエンジンと48Vバッテリーを搭載する。システム出力は145ps。モーターは前後で合計2基(フロント15.6kW、リア21kW)。その意味では四駆になったことで前輪駆動のアベンジャー・フルエレクトリックよりジープっぽくなったともいえる。最低地上高はフルハイブリッドの200mmより少し高い210mm。渡河性能は400mmだそうだ。

 エクステリアの違いは、4xeハイブリッドにはルーフレールがついたり、バンパーの形状やフォグランプの位置が変わっていたりする。ホイールはブラック、タイヤはオールシーズン標準というのも特徴だろう。それに牽引フックが標準装備というのも見逃せない。ユーザーのオフロード走行をしっかり視野に入れている。

 インテリアはシンプルなのが特徴。ダッシュボードに物理スイッチは少なくスッキリした印象だ。センターの10.25インチタッチ式パネルが大きすぎないのもそんなイメージを強める。目立つのはセンターコンソール。大型のそこにたっぷりとした収納スペースが確保されている。シートはフルハイブリッドのレザーに対し、4xeハイブリッドは撥水加工のファブリックを採用。洗浄性に優れたウオッシャブルシートなのでアクティブなアウトドアスポーツに使われることを想定している。

四駆の聖地でオフロード性能を堪能
小気味いい走りに好印象。本格派なのにフレンドリー

 では、4xeハイブリッドはどんな走りをするのか。ナンバーが付く前のモデルをクローズドエリアで走らせたのでその印象をお届けしたい。場所は愛知県豊田市にある猿投(さなげ)アドベンチャーフィールド。JLラングラーの試乗会をはじめ、各社オフロード走行に自信のあるモデルを走らせる場所だ。“四駆神社”があり、個人的には訪れるたび必ずお参りしている。

 と、その前に駆動システムについてもう少しお話ししよう。というのも、このクルマは速度域で自動的に駆動方式を変更する。約30km/h未満までの低速では常時4WDとなり前後のトルク配分を50対50にする。いってしまえばセンターデフをロックした状態だ。セレクテレインのサンド&マッド、スノーはこの状態をキープしたものと考えられる。約30~90km/hまでの中速域では前輪駆動をデフォルトとするが、タイヤがスリップするなどでトラクションを必要とすればリアが駆動する。そして90km/h以上の高速域になると後輪用モーターは完全に駆動から切り離され、前輪のみで走行。要するに燃費効率を一番に考えた選択だ。やはり高速時はモーターより内燃機関のほうが効率がいいことを物語っている。