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ビジネスの場においては、内心とは関わらず作り笑いをすることも多い。それでは、目の前の相手が「ホンモノの好意」か「タテマエの笑顔」か、見破る方法はあるのか。心理学者の内藤誼人さんが教えてくれた。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)
相手が笑顔を見せても
思い違いをしてはいけない
笑顔というものは、本人の感情を反映するだけではなく、社会的な行為でもあります。
私たちは、面白いとか、楽しいと感じたときだけ笑うのではなく、目の前の相手を不愉快にさせないために、あるいはお互いの関係を悪くしないように笑顔を見せることがあるのです。
たとえ相手が笑顔を見せてくれたからといって、それだけで「私はこの人に好意を持たれている」などと思い違いをしないように気をつけなければなりません。
たとえば、「そんなバナナ」といったお寒いギャグを口にしたとき、周りの人たちが「アハハハ」と笑ってくれたとしても、自分が好かれているとか、人気者であるとか、自分が職場のムードメーカーであるなどと早とちりしてはいけません。
実際にはだれもそんな風に思っていないこともよくあるからです。むしろ、「つまらないことばかり言う人だな」とあきれられている可能性のほうが高いのではないでしょうか。愉快だから笑っているのではなくて、苦笑しているだけかもしれないのです。
ストライクを出した時より
仲間の顔を見たときに笑顔になった
笑顔が社会的行為であることは、コーネル大学のロバート・クラウト氏の研究でも示されています。
クラウト氏が、ボウリングでの約1800回の投球場面を観察したところ、ストライクやスペアを出した瞬間より、他人と関わっているときのほうが笑顔を見せたのです。さらに別の調査では、ピンを見ているときに笑顔を見せた人はわずか4%。ところが、振り向いて仲間の顔を見たときには42%が笑顔を見せていました。







