数百万台の家庭用デジタル機器が、危険なサイバー攻撃の原動力として密かに悪用されていた――。この事実が発覚したきっかけは2年以上前、米マイクロソフトのセキュリティー部門トップから、米通信・メディア大手コムキャストの同部門責任者への1本の電話だった。マイクロソフトは当時、世界で最も巧妙なサイバー犯罪グループの一つが関与したとみられる不正侵入事件を調査しており、インターネット上の電話番号に相当するIPアドレス6個に関する情報を必要としていた。コムキャストの調査チームはその痕跡をたどった結果、ロシア対外情報庁と関連のあるハッカー集団「ミッドナイト・ブリザード」が消費者のインターネット接続を利用して、マイクロソフト上級幹部の電子メールにアクセスしていたことが分かった。