英マンチェスター在住のルーシー・マシューズさん(28)は、1994年製ジープ・ラングラーに乗っている。エアコンはなく、トラクターのようにごう音をとどろかせ、すさまじい量のガソリンを消費する車だ。これこそマシューズさんの夢の車だ。「EV(電気自動車)は音がしないから、人がひかれてしまう」。そう話すマシューズさんは5月、ネイビーカラーのジープ・ラングラーYJを約1万6500ドル(約270万円)で購入した。周りの人はマシューズさんを見て、「かっこいい車を運転するかっこいい女性だ」と思っているという。「それに振動が大きいのはなんだか楽しい」高級住宅地やしゃれた海辺の町では、「ぴかぴかの最新高級車」のステータスシンボルとしての地位が低下している。むしろ、若い女性は昔のオフロード仕様のスポーツタイプ多目的車(SUV)にあこがれている。今やこうした車が「イケてる女子」の車、すなわちソーシャルメディアで見せびらかすためのアクセサリーとなっている。