小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「言語化が苦手な人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「言語化が苦手な人」の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

先輩との会話で起きたミス

 仕事や雑談で、「この人は何を言いたいんだろう?」と思うことはないだろうか。

 私も以前、こんな失敗をした。

 次の打ち合わせについて確認しようとして、先輩にこう聞いたのだ。

「来週の打ち合わせって、どうすればいいですか?」

 私としては、「どこに集合すればいいのか」「何時に行けばいいのか」を聞きたかった。

 しかし先輩は苦笑しながら、

「“どうすれば”って何? もっとちゃんと言語化して!」

 と返してきた。

 では、「言語化が苦手な人」に共通する特徴とは何なのだろうか。

「言語化が苦手な人」がやりがちなこと

『小学生でもできる言語化』の中には、言語化力チェックとして、「言語化が苦手な4タイプ」に分けて書かれたページがある。

 その中の1つが、以下の「何が言いたいかわからない人」だ。

 言語化したときに、つい説明不足になったり、逆に説明が多すぎたりするタイプです。
 たとえば、本当は友達に「このマンガ、怖くておもしろいよ」と伝えるべきところを「このマンガ、おもしろいよ」とだけ伝えて、後から友達に「私、怖いの苦手なんだけど! 先に言ってよ!」と言われたりすることがよくあるような方が、このタイプです。
 逆に、だらだらとマンガの内容を説明しすぎたり、今はあまり必要ではない「このマンガと出合ったのは昔からよく行ってる本屋さんでさ」といったような情報を入れこみすぎたりして、「話が長い」「何が言いたいのか分からない」とよく言われたりするような人も、このタイプです。

――『小学生でもできる言語化』より

 一見すると正反対に見える「説明不足」と「話しすぎ」だが、原因は同じである。

 言語化が苦手な人は、「言葉が足りない人」でも、「話が長い人」でもない。

「相手にとって必要な情報を選べていない人」だ。

 相手に伝わる話し方とは、情報量の多さではない。

 必要なことだけを選び、不要なものをそぎ落とせるかどうか。

 その違いが、「話がわかりやすい人」と「言語化が苦手な人」を分けるのだ。

(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』をもとに作成しました。)