「思ったことを言葉にするのが苦手」「会話が弾みづらい」そんな経験はありませんか。本記事では、新刊『人日記』(内山厳・著)から、「言語化が苦手」な人が意識したいことをお送りします。

「言語化が苦手」な人が意識したいことPhoto: Adobe Stock

「視線」と「沈黙」から言葉にならないサインを読む

コミュニケーションは、言葉だけで成り立っているわけではありません。

相手の表情、声のトーン、視線、姿勢、しぐさといった「非言語情報」は、言葉以上に多くのメッセージを伝えていることがあります。特に、相手の本音や感情は、言葉よりも非言語的なサインに表れやすいと言われています。

ですから、相手をより深く理解し、円滑なコミュニケーションを図るためには、言葉にならないサインを注意深く「観察」することが重要になります。

人の非言語情報から読み解く

ここでは、私が長年、研修講師として多くの人と接してきた経験と、「人日記」を振り返りながら気づいたことで、特に意識している点をいくつかご紹介します。

表情
相手は笑顔か、真剣な顔か、困惑しているか。話の内容と表情が一致しているか。

視線
目が合っているか、どこを見ているか。大勢いる場合、話の節目でみんなの視線が集まるか。

身体言語(姿勢・しぐさ)
足は開いているか、閉じているか。前のめりか、後ろに反っているか。腕組みや貧乏ゆすりなど、無意識のしぐさが出ていないか。研修場面などでは、メモをとる頻度や、資料のどこを見ているかなども、相手の関心度を知るヒントになります。

声のトーン&話すスピード
落ち着いているか、早口か、声に張りがあるか、自信がなさそうか。

沈黙
沈黙が起こったとき、それは考えを巡らせているのか、言葉を探しているのか、あるいは反発や拒絶のサインなのか。

このように非言語情報は多いのですが、あくまで相手の状態を推測するための材料にすぎません。
そのため、複数のサインを組み合わせたり、言葉による確認をしたりしながら、慎重に相手の意図を読み解く必要があります。

これらのサインに意識を向けると、「相手が今、どのような状態にあるのか」「自分の話がどのように受け止められているのか」といったことを、より深く理解できるようになります。

(本記事は『人日記 1日1分、会った人の名前を書く』の一部を抜粋・編集したものです)